エイプリルフール小ネタ






攻めにお願い
「別れよう」と言ってみて。





眼鏡×克哉
「別れよう」
「・・・は?」
「二人に分離ってこと?できるならそれもいいけど、どうやって?」
(そうじゃないんだ)



眼鏡×片桐
「こんなこと言ったら本気にするに決まってるだろうが」



本多×克哉
「・・・わ、別れよう」
「・・・エイプリルフール、へたくそだね。本多」



眼鏡×秋紀
「別れよう」
「いやだ。やだよ克哉さん絶対嫌だ。どうしてそんなこというの。
克哉さんの傍から離れたくなんかないよ。なんでもするからお願い」
「くくく、エイプリルフールに決まってるだろう」
「あ・・・。克哉さん///」
「お前は本当に可愛いな、秋紀」



眼鏡×御堂



「別れよう」
「・・・・・・」
別れようと言われた御堂は、何も言わなかった。
けれど、引きつった顔が、動揺を隠せないでいる。
訝しげな顔で、克哉を見ていたが、
克哉の表情が変わらないとわかると、斜め下を向いた。
「・・・わかった」
落とすようにつぶやく。
「御堂?」
あわてて克哉が御堂の名を呼ぶが、御堂は顔を向けない。
肩が、震えている。
「お前はいつもそうだ。
勝手に一人で考えて勝手に決めて。
もう・・・私のことはいらないか。
あんなに人のことを散々振り回しておいて今更・・・」
俯く御堂の目に、じわり、と涙が浮かぶ。
「御堂、違うんだ」
あわてて否定しようとするが、御堂は首をふり、話を聞こうとはしない。
「もういい。
何も聞きたくない。
仕事をこれからどうするかはまた追って連絡する。
今日は・・・もう・・・」
言うそばから、涙がどんどん溢れてくる。
見せまいとして、御堂は後ろを向き、玄関へ向かって歩き出した。
「御堂、待て」
手をにぎる。
御堂は振りほどこうとするが、その手ははずれない。
「離せ。触るな」
あばれる御堂を、力強く抱きしめキスを落とす。
「ん・・・んんっ」
それでも逃れようとするが、次第に身体から力が抜けていった。
「・・・ハァ」
吐息が漏れる。
「なんなんだ・・・。最後に一度寝たいってことか・・・。
そんな、身体だけなんて・・・嫌だ・・・」
腕の中で震えている。
涙が、頬を伝って、流れ落ちた。
「御堂・・・。別れたくないとは、言ってくれないんだな」
克哉はぽつりと呟いた。
御堂がはっと顔を上げる。
「馬鹿だな。エイプリルフールだ。
ちょっとした冗談のつもりだったのに、そんな顔をするな」
「なっ・・・。四月、一日か・・・」
ようやく事実に気付いた御堂が、みるみるうちに頬を染めていく。
それから、全身脱力して、
「・・・たちの悪い冗談はやめてくれ・・・」
そう、俯いた。
「悪かった。
あんたがどういうか、試してみたかっただけなんだ。
別れる気なんて、さらさらない」
「本当・・・だろうな」
「当たり前だ」
その答えを聞いて、安堵したのか、また涙があふれてくる。
「おい、泣くな」
「だってお前が・・・」
「悪かったと言っている」
「お前にまた置いていかれるのかと思って・・・」
「泣き止んでくれないか」
そう、言って頬にキスを落とす。
涙を、舌で舐め上げる。
腕の中で御堂がぶるり、と震えた。
「泣き止んで欲しければ、私を喜ばせてみろ」
涙に濡れた目で、そう、誘いをかける。
「最高の快楽で、悦ばせてやりますよ」
そう言うと、御堂を激しくかき抱き、深い深い、キスをした。










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